線形代数学12:非同次連立一次方程式の解法

こんにちは、ひかりです。

今回は線形代数学から非同次連立一次方程式の解法について解説していきます。

この記事では以下のことを紹介します。

  • 非同次連立一次方程式の解法について
  • 掃き出し法を用いた逆行列の求め方について
目次

非同次連立一次方程式の解法

今回はいよいよ一般的な連立一次方程式の解について調べていきます。

$$ \begin{align} \begin{cases} a_{11}x_1+a_{12}x_2+\dots+a_{1n}x_n=b_1 \\ a_{21}x_1+a_{22}x_2+\dots+a_{2n}x_n=b_2 \\ \quad \vdots \\ a_{m1}x_1+a_{m2}x_2+\dots+a_{mn}x_n=b_n \end{cases} \tag{1} \end{align} $$

このように右辺の定数項 \( b_1,\dots,b_m \) の少なくとも一つは0でない連立一次方程式を非同次連立一次方程式といいます。

この方程式も \( n \) 個の未知数と \( m \) 個の式から成り立っています。

この方程式では同次連立一次方程式のような自明な解 \( x_1=x_2=\dots=x_n=0 \) はもちません。

では、どのような解をもつのでしょうか?

まず、係数行列は

$$ A=\begin{pmatrix} a_{11} & a_{12} & \dots & a_{1n} \\ a_{21} & a_{22} & \dots & a_{2n} \\ \vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & a_{m2} & \dots & a_{mn} \end{pmatrix} $$

となります。また、ここでは

$$ B=\left( \begin{array}{c|c} & b_1 \\ A & \vdots \\ & b_m \end{array}\right)=\left(\begin{array}{cccc|c} a_{11} & a_{12} & \dots & a_{1n} & b_1 \\ a_{21} & a_{22} & \dots & a_{2n} & b_2 \\ \vdots & \vdots & \ddots & \vdots & \vdots \\ a_{m1} & a_{m2} & \dots & a_{mn} & b_m \end{array}\right) $$

拡大係数行列とよぶことにします。

\( B \) に行基本変形を行って、 \( A \) の部分が次のような階段行列 \( C \) になったとします。

$$ C=\left(\begin{array}{cccccccccccc|c} 0 & \dots & 0 & c_{1\ell_1} & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & c_{1n} & d_1 \\ 0 & \dots & \dots & \dots & \dots & 0 & c_{2\ell_2} & \dots & \dots & \dots & \dots & c_{2n} & d_2 \\ \vdots & & & & & & & \ddots & & & & \vdots & \vdots \\ 0 & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & 0 & c_{r\ell_r} & \dots & c_{rn} & d_r \\ 0 & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & 0 & d_{r+1} \\ \vdots & & & & & & & & & & & \vdots & \vdots \\ 0 & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & \dots & 0 & d_m \end{array}\right) $$

行列 \( C \) により(1)は次の方程式に変形されます。

$$ \begin{align} \begin{cases} c_{1\ell_1}x_{\ell_1}+\dots+c_{1n}x_n=d_1 \\ c_{2\ell_2}x_{\ell_2}+\dots+c_{2n}x_n=d_2 \\ \quad \vdots \\ c_{r\ell_r}x_{\ell_r}+\dots+c_{rn}x_n=d_r \\ 0=d_{r+1} \\ \quad \vdots \\ 0=d_m \end{cases} \tag{2} \end{align} $$

つまり、右辺にある \( d_{r+1},\dots,d_m \) のうち、1つでも0でないものがあれば、(2)は矛盾した式となります。

よって、 \( \text{rank}A\not=\text{rank}B \) のとき、(2)は解をもたないことがわかります。( \( \text{rank}A=\text{rank}B \) だと \( d_{r+1}=\dots=d_m=0 \) となるからです)

逆に \( \text{rank}A=\text{rank}B \) ならば、(2)は結局、次のような式となります。

$$ \begin{align} \begin{cases} c_{1\ell_1}x_{\ell_1}+\dots+c_{1n}x_n=d_1 \\ c_{2\ell_2}x_{\ell_2}+\dots+c_{2n}x_n=d_2 \\ \quad \vdots \\ c_{r\ell_r}x_{\ell_r}+\dots+c_{rn}x_n=d_r \end{cases} \tag{3} \end{align} $$

(3)は \( (n-\ell_1+1) \) 個の未知数と \( r \) 個の式から成り立っています。

前回のときと同様に \( C \) が階段行列なので、 \( (n-\ell_1+1)≧ r \) となります。

よって、 \( (n-\ell_1+1)-r \) 個の未知数、たとえば \( x_{\ell_1},x_{\ell_1+1},\dots,x_{n-r} \) を任意に与えると、残りの \( r \) 個の未知数 \( x_{n-r+1},x_{n-r+2},\dots,x_n \) は(3)からただ一組定まります。

また、最初の行基本変形によって消えてしまった未知数 \( x_1,\dots,x_{\ell_1-1} \) もどんな値でもよいということになります。

まとめると、解 \( x_1,\dots,x_n \) について、

\( x_1,\dots,x_{\ell_1-1} \):変形中に消える。任意

\( x_{\ell_1},\dots,x_{n-r} \) :任意

\( x_{n-r+1},\dots,x_n \) :(3)から定まる。

よって、同次連立一次方程式と同様に、 自由度=未知数の数ー係数行列 \( A \) の階数 で与えられます。

自由度\( =0 \) \( \Longrightarrow \) 任意にとれる未知数がない \( \Longrightarrow \) 解はただ一組存在する。

自由度\( >0 \) \( \Longrightarrow \) 解は無数に存在する。

非同次連立一次方程式は自明の解をもたないということをもういちど注意しておきます。

ここまでの非同次連立一次方程式の解法について簡単にまとめてみましょう。

STEP
非同次連立一次方程式の係数行列と拡大係数行列の階数を求める。

非同次連立一次方程式

$$ \begin{align} \begin{cases} a_{11}x_1+a_{12}x_2+\dots+a_{1n}x_n=b_1 \\ a_{21}x_1+a_{22}x_2+\dots+a_{2n}x_n=b_2 \\ \quad \vdots \\ a_{m1}x_1+a_{m2}x_2+\dots+a_{mn}x_n=b_n \end{cases} \end{align} $$

の係数行列

$$ A=\begin{pmatrix} a_{11} & a_{12} & \dots & a_{1n} \\ a_{21} & a_{22} & \dots & a_{2n} \\ \vdots & \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & a_{m2} & \dots & a_{mn} \end{pmatrix} $$

と拡大係数行列

$$ B=\left( \begin{array}{c|c} & b_1 \\ A & \vdots \\ & b_m \end{array}\right)=\left(\begin{array}{cccc|c} a_{11} & a_{12} & \dots & a_{1n} & b_1 \\ a_{21} & a_{22} & \dots & a_{2n} & b_2 \\ \vdots & \vdots & \ddots & \vdots & \vdots \\ a_{m1} & a_{m2} & \dots & a_{mn} & b_m \end{array}\right) $$

の \( \text{rank}A,\text{rank}B \) を行列の行基本変形によって求める。

STEP
それぞれの階数が等しいかを調べる。

\( \text{rank}A \) と \( \text{rank}B \) が等しいかによって、解が存在するかどうかがわかる。

等しければ解は存在して、等しくない場合は解は存在しません。

STEP
解が存在する場合は、自由度を求めて自由度が0か0より大きいかを見る。

自由度は考えている同次連立一次方程式の未知数の数 \( n \) とStep 1でもとめた係数行列の階数 \( r \) を用いて、自由度\( =n-r \) で与えられる。

この自由度が0であれば解はただ一組存在して、0より大きければ解は無数に存在する。

例1

(1) \( \begin{cases} 2x+2y-2z=2 \\ x+2z=-1 \\ -y+3z=-2 \end{cases} \) を解く。

係数行列は \( A=\begin{pmatrix} 2 & 2 & -2 \\ 1 & 0 & 2 \\ 0 & -1 & 3 \end{pmatrix} \)

拡大係数行列は

$$ B=\left( \begin{array}{c|c} & 2 \\ A & -1 \\ & -2 \end{array}\right)=\left( \begin{array}{ccc|c} 2 & 2 & -2 & 2 \\ 1 & 0 & 2 & -1 \\ 0 & -1 & 3 & -2 \end{array} \right) $$

となる。

$$ \begin{align} &\left( \begin{array}{ccc|c} 2 & 2 & -2 & 2 \\ 1 & 0 & 2 & -1 \\ 0 & -1 & 3 & -2 \end{array} \right) \xrightarrow{\text{①×}\frac{1}{2}} \left( \begin{array}{ccc|c} 1 & 1 & -1 & 1 \\ 1 & 0 & 2 & -1 \\ 0 & -1 & 3 & -2 \end{array} \right) \\ \xrightarrow{\text{②+①×(-1)}} &\left( \begin{array}{ccc|c} 1 & 1 & -1 & 1 \\ 0 & -1 & 3 & -2 \\ 0 & -1 & 3 & -2 \end{array} \right) \xrightarrow{\text{③+②×(-1)}} \left( \begin{array}{ccc|c} 1 & 1 & -1 & 1 \\ 0 & -1 & 3 & -2 \\ 0 & 0 & 0 & 0 \end{array} \right)=C \end{align} $$

よって、 \( \text{rank}A=\text{rank}B=2 \)

したがって、解が存在する。

また、自由度\(=3-2=1 \)

\( C \) より、もとの方程式は次のように変形できる。

$$ \begin{align} \begin{cases} x+y-z=1 \\ -y+3z=-2 \end{cases} \tag{4} \end{align} $$

自由度=1より、\( z \) を任意に \( k \) とおくと、

式(4)の第2行より、 \( y=3z+2=3k+2 \)

式(4)の第1行より、

$$ x=1-y+z=1-(3k+2)+k=-2k-1 $$

よって、解は

$$ x=-2k-1, \ y=3k+2, \ z=k \quad (k:\text{任意}) $$


(2) \( \begin{cases} -x+2y-3z=4 \\ 2x-4y+6z=5 \end{cases} \) を解く。

係数行列は \( A=\begin{pmatrix} -1 & 2 & -3 \\ 2 & -4 & 6 \end{pmatrix} \)

拡大係数行列は

$$ B=\left( A \ \begin{array}{|c} 4 \\ 5 \end{array}\right)=\left( \begin{array}{ccc|c} -1 & 2 & -3 & 4 \\ 2 & -4 & 6 & 5 \end{array} \right) $$

となる。

$$ \begin{align} \left( \begin{array}{ccc|c} -1 & 2 & -3 & 4 \\ 2 & -4 & 6 & 5 \end{array} \right) \xrightarrow{\text{②+①×2}} \left( \begin{array}{ccc|c} -1 & 2 & -3 & 4 \\ 0 & 0 & 0 & 13 \end{array} \right)=C \end{align} $$

よって、 \( \text{rank}A=1, \ \text{rank}B=2 \) より、 \( \text{rank}A\not=\text{rank}B \)

したがって、解は存在しない。

掃き出し法を用いた逆行列の求め方

最後に、いままでの連立一次方程式の解法を利用して逆行列を掃き出し法で求めてみましょう。

ここでは、例として3次の正則行列 \( A=\begin{pmatrix} a_{11} & a_{12} & a_{13} \\ a_{21} & a_{22} & a_{23} \\ a_{31} & a_{32} & a_{33} \end{pmatrix} \) を考えます。

\( A \) は正則なので、 \( AX=XA=E \) となる \( X \) が存在します。

よって、 \( X=\begin{pmatrix} x_1 & y_1 & z_1 \\ x_2 & y_2 & z_2 \\ x_3 & y_3 & z_3 \end{pmatrix} \) とおきます。

\( AX=E \) にこれらを代入すると、

$$ \begin{pmatrix} a_{11} & a_{12} & a_{13} \\ a_{21} & a_{22} & a_{23} \\ a_{31} & a_{32} & a_{33} \end{pmatrix}\begin{pmatrix} x_1 & y_1 & z_1 \\ x_2 & y_2 & z_2 \\ x_3 & y_3 & z_3 \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} 1 & 0 & 0 \\ 0 & 1 & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{pmatrix} $$

これを解くと、次の3つの連立一次方程式が得られます。

$$ \begin{cases} a_{11}x_1+a_{12}x_2+a_{13}x_3=1 \\ a_{21}x_1+a_{22}x_2+a_{23}x_3=0 \\ a_{31}x_1+a_{32}x_2+a_{33}x_3=0 \end{cases}, \ \begin{cases} a_{11}y_1+a_{12}y_2+a_{13}y_3=0 \\ a_{21}y_1+a_{22}y_2+a_{23}y_3=1 \\ a_{31}y_1+a_{32}y_2+a_{33}y_3=0 \end{cases}, $$

$$ \begin{cases} a_{11}z_1+a_{12}z_2+a_{13}z_3=0 \\ a_{21}z_1+a_{22}z_2+a_{23}z_3=0 \\ a_{31}z_1+a_{32}z_2+a_{33}z_3=1 \end{cases} $$

これらの係数行列はいずれも \( A \) となります。

よって、それぞれ

$$ \left( A \ \begin{array}{|c} 1 \\ 0 \\ 0 \end{array} \right), \ \left( A \ \begin{array}{|c} 0 \\ 1 \\ 0 \end{array} \right), \ \left( A \ \begin{array}{|c} 0 \\ 0 \\ 1 \end{array} \right) $$

掃き出し法で解けばよいということになります。

\( A \) は正則なので \( |A|\not=0, \) よって、 \( \text{rank}A=3 \) となります。(\( \text{rank}A<3 \) であると、すべて0である行が存在するためです)

よって、

$$ \begin{align} \left( A \ \begin{array}{|c} 1 \\ 0 \\ 0 \end{array} \right) & \to \left( \begin{array}{ccc|c} 1 & 0 & 0 & \alpha_1 \\ 0 & 1 & 0 & \alpha_2 \\ 0 & 0 & 1 & \alpha_3 \end{array} \right) \\ \left( A \ \begin{array}{|c} 0 \\ 1 \\ 0 \end{array} \right) & \to \left( \begin{array}{ccc|c} 1 & 0 & 0 & \beta_1 \\ 0 & 1 & 0 & \beta_2 \\ 0 & 0 & 1 & \beta_3 \end{array} \right) \\ \left( A \ \begin{array}{|c} 0 \\ 0 \\ 1 \end{array} \right) & \to \left( \begin{array}{ccc|c} 1 & 0 & 0 & \gamma_1 \\ 0 & 1 & 0 & \gamma_2 \\ 0 & 0 & 1 & \gamma_3 \end{array} \right) \end{align} $$

と変形することができて、

$$ A^{-1}=X=\begin{pmatrix} x_1 & y_1 & z_1 \\ x_2 & y_2 & z_2 \\ x_3 & y_3 & z_3 \end{pmatrix}=\begin{pmatrix} \alpha_1 & \beta_1 & \gamma_1 \\ \alpha_2 & \beta_2 & \gamma_2 \\ \alpha_3 & \beta_3 & \gamma_3 \end{pmatrix} $$

として逆行列 \( A^{-1} \) を求めることができます。

まとめると、

$$ \left( A \ \begin{array}{|ccc} 1 & 0 & 0 \\ 0 & 1 & 0 \\ 0 & 0 & 1 \end{array} \right) \to \left( \begin{array}{ccc|ccc} 1 & 0 & 0 & \alpha_1 & \beta_1 & \gamma_1 \\ 0 & 1 & 0 & \alpha_2 & \beta_2 & \gamma_2 \\ 0 & 0 & 1 & \alpha_3 & \beta_3 & \gamma_3 \end{array} \right) $$

つまり、 \( (A|E)\to (E|A^{-1}) \) となります。

例2

(1) \( A=\begin{pmatrix} 3 & 2 \\ 1 & 1 \end{pmatrix} \) とする。

まず、 \( |A|=\begin{vmatrix} 3 & 2 \\ 1 & 1 \end{vmatrix}=1 \) より、 \( A \) は正則である。

$$ \begin{align} \left( \begin{array}{cc|cc} 3 & 2 & 1 & 0 \\ 1 & 1 & 0 & 1 \end{array} \right) \xrightarrow{\text{①+②×(-2)}} \left( \begin{array}{cc|cc} 1 & 0 & 1 & -2 \\ 1 & 1 & 0 & 1 \end{array} \right) \xrightarrow{\text{②+①×(-1)}} \left( \begin{array}{cc|cc} 1 & 0 & 1 & -2 \\ 0 & 1 & -1 & 3 \end{array} \right) \end{align} $$

よって、 \( A^{-1}=\begin{pmatrix} 1 & -2 \\ -1 & 3 \end{pmatrix} \)


(2) \( A=\begin{pmatrix} 2 & 3 & 5 \\ 1 & 1 & 2 \\ 2 & 5 & 6 \end{pmatrix} \) とする。

まず、 \( |A|=\begin{vmatrix} 2 & 3 & 5 \\ 1 & 1 & 2 \\ 2 & 5 & 6 \end{vmatrix}=1 \) より、 \( A \) は正則である。

$$ \begin{align} & \left( \begin{array}{ccc|ccc} 2 & 3 & 5 & 1 & 0 & 0 \\ 1 & 1 & 2 & 0 & 1 & 0 \\ 2 & 5 & 6 & 0 & 0 & 1 \end{array} \right) \xrightarrow{\text{①↔②}} \left( \begin{array}{ccc|ccc} 1 & 1 & 2 & 0 & 1 & 0 \\ 2 & 3 & 5 & 1 & 0 & 0 \\ 2 & 5 & 6 & 0 & 0 & 1 \end{array} \right) \\ \xrightarrow[\text{③+①×(-2)}]{\text{②+①×(-2)}} &\left( \begin{array}{ccc|ccc} 1 & 1 & 2 & 0 & 1 & 0 \\ 0 & 1 & 1 & 1 & -2 & 0 \\ 0 & 3 & 2 & 0 & -2 & 1 \end{array} \right) \xrightarrow[\text{③+②×(-3)}]{\text{①+②×(-1)}} \left( \begin{array}{ccc|ccc} 1 & 0 & 1 & -1 & 3 & 0 \\ 0 & 1 & 1 & 1 & -2 & 0 \\ 0 & 0 & -1 & -3 & 4 & 1 \end{array} \right) \\ \xrightarrow{\text{③×(-1)}} &\left( \begin{array}{ccc|ccc} 1 & 0 & 1 & -1 & 3 & 0 \\ 0 & 1 & 1 & 1 & -2 & 0 \\ 0 & 0 & 1 & 3 & -4 & -1 \end{array} \right) \xrightarrow[\text{②+③×(-1)}]{\text{①+③×(-1)}} \left( \begin{array}{ccc|ccc} 1 & 0 & 0 & -4 & 7 & 1 \\ 0 & 1 & 0 & -2 & 2 & 1 \\ 0 & 0 & 1 & 3 & -4 & -1 \end{array} \right) \end{align} $$

よって、 \( A^{-1}=\begin{pmatrix} -4 & 7 & 1 \\ -2 & 2 & 1 \\ 3 & -4 & -1 \end{pmatrix} \)

今回はここまでです。お疲れ様でした。また次回にお会いしましょう。

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